異動

先月から部署異動になり、田舎の駅からバス15分の工業団地内の事業所から、横浜のオフィスビルに通うようになった。まさか自分が異動になるとは思っていなかったが、約8年同じ部署にいてマンネリを感じていた部分もあるし、元々環境が変わるのはキライじゃない方なので、新しい職場にも徐々に慣れて楽しくやっている。

それにしても横浜駅周辺は本当に変わりました。と言うとすごいババアみたいだが、小さい頃は近くに住んでいたので小学生の頃から知っているのだ。まず当時東口は無かった。当然そごうも無かった。西口の猥雑さは大方変わらずだが、いつの間にか三越ヨドバシカメラに変わってしまっていた。

飲食店なども随分変わってしまった。記憶に残っているのでまだ存在していたのはジョイナスの地下にある「札幌や」ぐらい。ここの味噌ラーメンが好きだったな。塩も。店内の雰囲気は以前とほぼ変わらずでつい懐かしくて食べに入ったのだが、当時厨房を取り仕切っていたオバサンはいなかった。当然かぁ、20年ぐらい前の話だものねえ。

2,3年前に母親から、どこかに出かけた帰りだか、お金が無いのに妹と私がここのラーメンが食べたいと言うので仕方なく3人で入り自分はお腹がいっぱいだからと言って注文しなかった、2人が美味しそうに食べているのを見て何としてでもお金を稼ごうと思った、という話を聞いたのを思い出し、今は自分で稼いだお金で注文できることを本当に幸せだと思った。いつの時代の話だと思われるでしょうが昭和50年代後半の頃のことです。ちなみに母からこのエピソードを聞いた時、あっ、あの記憶だ、とその時のことを思い出せました。店内での母親の暗い表情が印象深く、記憶の断片として残っていたんですね。

ダイヤモンド地下街にある有隣堂のマンガコーナー(階段上がったところの)が無くなっているのにガックリし(ここで中高生の頃よく近藤ようこ内田春菊を買ったものだ)、よくよく探索してみたら同じ地下街の別の一角がマンガ専門コーナーになっていて、そこの店内で流れている音楽はアニソンであった。うむむー。

この地下街は大きくは変わっていない気がする。横浜模型もまだあったし。ここは小学生の頃いわゆるガンプラブームで朝早くから人が並んでいたのよね。

ちょっと早めに仕事が終わって本屋でも寄るかな(コレができるのが大きな駅の一番の利点!)てな感じでフラフラし始めたらあっという間に1,2時間。岡田屋の上の階にはいつの間にやらでっかいタワーレコードが入ってて、これまた便利なことこの上ない。そういえばこのビルの屋上の遊園地はまだあるんだろうか。

などとつい色んなことを思い出してしまう。社会人になって横浜に戻ってくるとは本当に思いもしなかった。何かこの町には縁があったということなのだろう。